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メルカリAIチームの研究「Estimating the impact of coupon non-usage」がECML/PKDD 2022にワークショップ採択されました
■概要
この度、メルカリAIチームのエンジニアDeddy Jobsonによる論文「Estimating the impact of coupon non-use」が、国際会議「ECML PKDD 2022」併催のワークショップに採択されたことをお知らせします。ECML PKDD("European Conference on Machine Learning and Principles and Practice of Knowledge Discovery in Databases")は、データマイニング・機械学習分野のトップカンファレンスで、毎年世界中の研究者によって開催されています。
今回採択された論文は、2022年9月にフランス・グルノーブルで開催された「ECML PKDD 2022」併載のワークショップ「Uplift Modeling Tutorial & Workshop」内にてポスター発表が行われました。
■発表内容のポイント
- ユーザーが割引クーポンを利用しない現象についてリサーチを実施
- マーケティングクーポンの使いづらさがもたらすビジネス上のマイナス影響を因果関係分析で定量化を試みました
■研究の背景
- メルカリは、多くのマーケティングキャンペーンを実施しており、ユーザーが商品購入時に利用できるクーポンを配布しています
- このようなキャンペーンは非常に成功している一方で、クーポンを入手したユーザーのうち、相当数がクーポンを利用できていないことも確認されています
- クーポン利用率の測定から、クーポンを使用せず商品を購入したユーザー数を測ることは可能だが、配布したクーポンを使用した場合に商品を購入したであろうユーザー数を直接推論することはできません
■研究概要
- 因果関係図とベイズモデルを用い、クーポンが利用されないことによるビジネスインパクトを推定
- 実験を通じ、配布クーポンの使い勝手を向上させることで、マーケティングキャンペーンが大きな恩恵を受けられることが判明しました
■MDS Teamについて
MDS(マーケティングデータサイエンス)チームでは、統計学、機械学習、数学的最適化を用い、マーケティングキャンペーンの効率を向上させることを目的としています。
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関連論文
- Estimating the Effect of Timing on Coupon Effectiveness
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